「WORM_MSBLAST.A」(エムエスブラスト)はワーム機能をもったトロイの木馬型不正プログラムです。
アメリカを中心にアルゼンチン、ブラジル、オーストラリアなど全世界的に感染報告があります。
●感染対象:
Windows NT、2000、XP、Server 2003
●感染・侵入経路:
ワームはTFTPを利用して感染元から感染先に転送後、自動実行されます。ただし、Windowsのセキュリティホールが存在しなければ侵入されることはありません。
まず、ワームはランダムなIPアドレスのポート135番にアクセスし、Windowsのセキュリティホール「RPC
DCOM バッファオーバーフロー」[MS03-026]を攻撃します。対象のIPアドレスにセキュリティホールのあるコンピュータが存在した場合、ワームがフルアクセスの権限でコンピュータ上のファイルを実行できるようになります。権限が得られた場合、ワームは以下の手順で自身のコピー
を転送します。
1)感染先コンピュータ上でポート4444番を使用したリモートシェルを起動し、外部からコマンド実行できるように設定します。
2)リモートシェルにコマンドを送信し、自身のコピーである“MSBLAST.EXE”を感染先コンピュータにダウンロードさせます。ダウンロードされた“MSBLAST.EXE”はWindowsのシステムフォルダに作成されます。
3)リモートシェルにコマンドを送信し、転送された自身のコピーを実行します。
これにより、感染先コンピュータでワームが活動を開始します。
●破壊活動:
システム日付が以下の条件だった場合、ワームは発病し“windowsupdate.com”に対してDoS攻撃を開始します:
「月」が9月〜12月
「月」が1月〜8月で「日」が16日〜31日
■ウイルスの詳細情報および無償駆除ツールのご案内は下記URLよりご確認ください。
マイクロソフト社
TechNet セキュリティセンター
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/default.asp
トレンドマイクロ エムエスブラスト対策Webページ
http://www.trendmicro.co.jp/msblast/
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